チェコ旅行記2:共産主義博物館へ

旅の目的その1。共産主義博物館へ。

博物館というくらいだから、分かりやすいところにあるかと思っていたが、

「え、ここが入口?」という感じのところにあって、とても分かりにくい。

有名じゃないのかな、とも思ったが、中に入ったら、そこそこ人はいた。

チェコの歴史を簡単にまとめると、

1918年、第一次世界大戦が終わると、チェコとスロバキアが合同して共和国に。

しかしその後、1938年、ナチスドイツによりズデーデン地方が併合される。

1945年に第二次世界大戦が終わると、ドイツ敗北により、チェコスロバキア再び独立。

しかし今度は冷戦に巻き込まれる。

アメリカが提唱したマーシャルプラン参加を表明するも、東欧圏を味方につけたいソ連が介入してきて撤回。チェコは共産主義社会に。

1968年に起こった民主化運動「プラハの春」が起こるが、ソ連に制圧される。

1977年には、知識人が言論の自由など民主化改革を文書化した「憲章77」を発表。

1989年、ソ連は経済力低下で力を失っていき、東欧諸国は次々と民主化していく中(ベルリンの壁も崩壊)、チェコでも大々的な民主化運動が起こり(ビロード革命)、共産党独裁が終わりを迎えた。

1993年には、チェコとスロバキアが分離。

チェコはその後、OECD 加盟、NATO加盟、EU 加盟を果たす。


チェコの20世紀は、ナチスドイツ、ソ連、共産主義との戦いだったといえよう。